シュレディンガーの猫のひとりごと

思ったことをぽろぽろと。それは雨後の筍のように。

同じシャンプー

少し前に「カルテット」というドラマが放送されていて、そのなかでシャンプーにまつわるセリフがすごく印象的でした。

正確なセリフまでは覚えていないのだけれど、「私たち、同じシャンプー使ってるじゃないですか。家族じゃないけど、髪の毛から同じにおいして、同じお皿使って、同じコップ使って。そういうのでも、いいじゃないですか。」みたいなのがあって。

それを観ていて、一人の友人のことを思い出したんです。本やCDの貸し借りをしている友人で、二人で旅行したことがある人物。

旅行の間、同じシャンプー使ったり、同じペットボトルからお茶飲んだり、気づいたら同じ布団で寝てたり。まぁ、布団に関しては私の寝相が悪かっただけなんですが。

カルテットのような共同生活とは質が違うにしても、同じシャンプーを使うって経験が私にはなかったから、その友人のことは一生忘れられないんだろうなって思うんです。

家族じゃない、恋人のような近密さでもない、でも友達と称するには深いところ。

向こうからしたら全部、大したことじゃなかったのかもしれないけれど同じシャンプーで同じ匂いがする威力ってあると思うんですよね。

親密な友人、と思っているのが一方的ではないといいなぁと、シャンプーの詰め替えをしつつ考えた夜でした。